読み聞かせって本当に意味あるの?3万6千組のデータが出した答え
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読み聞かせ、「なんとなく良さそう」で続けていませんか?
「読み聞かせって大事ってよく聞くけど、正直どれくらい意味があるの?」
子育て中、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
毎日のお風呂・ご飯・寝かしつけに追われる中で、絵本を開く時間をつくるのは、正直なかなかしんどい。しかも「どの絵本を選べばいいの?」と本屋の前で途方に暮れた経験、私にはあります。
この記事では、読み聞かせが言葉の発達だけでなく、運動・社会性・問題解決力まで子どもの発達全般を底上げすることを、最新の国内データをもとにお伝えします。そのうえで、私が実際に「これは続けられる」と感じた絵本を正直にご紹介します。
「ちゃんとできていないかも…」と不安に思う必要はありません。今日読めば、それで十分です。
私の体験談:「絵本選び」でつまずいた話
本屋に行くほど迷子になっていた
下の子が生まれる少し前のこと。上の子のために「ちゃんと絵本を読んであげよう」と本屋に連れて行きました。ところが、棚に並ぶ絵本は数百冊。子どもは興味のままに走り回り、結局「これ、よさそうだよね」と私が選んで終わり。
「子どもが選んだわけじゃないから、あまり反応しないのかな…」と毎回もやもやしていました。
子ども目線で選んでみたら、今度は私が続かなかった
次は「子どもが好きそうなもの」を基準に変えてみました。キャラクターが派手でストーリーがシンプルな絵本。確かに子どもは喜んでくれた。でも、毎晩同じページを開くうちに、私の方が飽きてしまいました。
声のトーンが上がらない。読みながら「早く終わらないかな」と思う。そんな読み聞かせで、果たして意味があるのかな、と感じ始めていました。
転機は「出産祝いの1冊」だった
下の子の出産祝いに、友人から絵本を1冊もらいました。それが**「バムとケロのそらのたび」**でした。
読んでみて、びっくりしました。私が面白かった。
ページいっぱいに描き込まれた細かい世界。「あ、ここにもキャラクターいる!」と大人が先に見つけてしまうような仕掛け。理学療法士として発達を学んできた私でも、「絵本ってこんなに引き込まれるんだ」と素直に思いました。
子どもも、絵の隅々まで指差しながら「これなに?」「こっちにもいる!」と食いついてくれるようになりました。
正直なレビュー:良い点と気になった点
よかった点
- 親が読んでいて純粋に楽しい。声に自然と力が入る
- 絵の情報量が多く、毎回「新しい発見」が生まれる
- 子どもが自分から「バムとケロ読んで」と持ってくるようになった
気になった点
- 大型絵本は横長で大判のため、ベッドで横になって読むと腕が疲れます(これは正直つらい)
- ただ、同シリーズに小型絵本も出版されているので、寝室用に小さいサイズを使い分けると解決できました
今は全巻、子どもたちが自分で持ってくる
あれから少しずつ買い足して、いまは全巻揃えています。私が「読もうか」と声をかけなくても、子どもたちが棚から選んで持ってくるようになりました。読み聞かせが「義務」ではなく「楽しみな時間」に変わったのは、親の私が本当に楽しめる絵本に出会えたからだと思っています。
なぜ読み聞かせが「全部」育てるのか?最新研究でわかったこと
「読み聞かせは言葉の発達に良い」というイメージが強いですよね。でも実は、それだけではありません。
運動・社会性・問題解決まで伸びるという事実
2026年に発表された東北大学の研究では、約3万6千組の母子データ(環境省「エコチル調査」)を分析した結果、読み聞かせの頻度が高いほど、以下の5つの領域すべてで発達スコアが高いことが明らかになりました【要出典:東北大学・エコチル調査 2026年発表】。
| 発達領域 | 内容のイメージ |
|---|---|
| コミュニケーション | 言葉の理解・表現 |
| 粗大運動(そだいうんどう) | 歩く・走る・ジャンプするなどの大きな動き |
| 微細運動(びさいうんどう) | 指先を使う細かい動き |
| 問題解決 | 考えて工夫する力 |
| 個人−社会 | 自分のことをする力・人との関わり |
理学療法士として発達の仕事に関わってきた私には、「言葉だけでなく運動まで」という結果がとても興味深かったです。絵本を一緒に読む「共同注意(きょうどうちゅうい)」=お互いが同じ絵に注目して関心を共有する体験が、広い意味での発達を支えているのかもしれません。
「量」と「質」、どちらが大事?
東京大学とポプラ社の共同研究(2024年)では、読み聞かせの「量」と「質」がそれぞれ異なる能力を伸ばすことがわかっています【要出典:東京大学CEDEP×ポプラ社 2024年】。
- 読む回数(量)が増えると → かな文字を読む力が向上(週1日増えるごとに通過率が1.63倍)
- 読み方の質が高まると → 相手の気持ちを汲み取る力(情動理解能力)が伸びる
「質」というのは難しく聞こえますが、要は「読んでいる途中に子どもに話しかけること」です。「このキャラクター、どんな気持ちだと思う?」「次はどうなると思う?」と声をかける、それだけで十分です。
「もう遅い…」は思い込みです
「うちの子、もう4歳なんだけど遅いかな」と感じている方、安心してください。
同じ東京大学の研究では、読み聞かせをいつ始めたかは、その後の発達とは関係がないという結果も出ています。大事なのは「始めた時期」ではなく「今の頻度と質」。今日から始めれば、それがスタートです。
セルフチェック:うちの読み聞かせ、このままでいい?
以下の項目に、率直に答えてみてください。
| チェック項目 | Yes | No |
|---|---|---|
| 絵本を選ぶとき、子どもの反応より大人の判断で決めることが多い | ||
| 読んでいる途中に、子どもに質問を投げかけることはほぼない | ||
| 読み聞かせは「気が向いたとき」だけで、毎日ではない | ||
| 正直、同じ本を何度も読むのが少し苦痛になってきた | ||
| 子どもが自分から絵本を持ってくることはほとんどない |
「Yes」が3つ以上の方へ:読み聞かせの「仕組み」より先に、「選ぶ絵本」を変えてみるのが近道かもしれません。親が楽しめる本は、自然と声のトーンが変わります。それだけで、子どもの反応も変わってきます。
「No」が多い方へ:今のやり方、すでに十分続けられています。あとは「対話」をちょっと増やすだけで、さらに効果が出てくると思います。
「親も楽しめる絵本」が、読み聞かせを続ける一番の近道
研究が示すように、読み聞かせの効果を高めるのは「回数」と「対話の質」です。
でも正直なところ、親が楽しくないと、回数も質も続かない。これは研究にはないけれど、実体験として強く感じていることです。
私がバムとケロシリーズを続けられた理由は、「子どもが喜ぶから」だけじゃなくて、「私が読みたいから」でした。絵の細部を一緒に探すうちに、「ねえ、ここ見て!」と自然に会話が生まれる。気づいたら「対話型の読み聞かせ」ができていた、という感じです。
「そんな絵本があるなら見てみたいな」と思った方は、よかったら覗いてみてください。
「バムとケロ」ってどんな絵本?正直レビュー
作者:島田ゆか 出版社:文溪堂
シリーズの特徴
- 犬のバムとカエルのケロが主人公の、大人も引き込まれるストーリー
- ページの隅々まで描き込まれた「探し絵」的な楽しさがあり、何度読んでも飽きない
- 大型絵本と小型絵本の2サイズ展開。読む場所に合わせて使い分けできる
- 読み聞かせ中に「これなに?」「なんでこうなってるの?」と子どもが自然に質問してくれる
こんな方に向いています
- 読み聞かせを続けたいけど、正直なところ「親が飽きてきた」と感じている方
- 本屋で何を選べばいいか迷ってしまい、結局買えない方
- 寝かしつけの時間を「義務」ではなく「楽しみな時間」にしたい方
こんな方には向かないかも(正直に)
- 大型絵本のサイズが気になる方(ベッドで横になって読むのは少し大変です。その場合は小型版がおすすめ)
- 短くシンプルなストーリーの絵本を好む方(情報量が多いので、好みは分かれます)
まとめ:読み聞かせは「完璧」じゃなくていい
この記事でお伝えしたかったことを3つにまとめます。
- 読み聞かせは言葉だけでなく、運動・社会性・問題解決力まで育てる(東北大学・3.6万組の調査より)
- 大事なのは「いつ始めたか」より「今の回数と会話の質」。今日からで十分間に合います
- 親が楽しめる絵本を選ぶことが、読み聞かせを続ける一番の近道
毎晩完璧に読めなくて大丈夫です。気が向いた日に、1ページだけでも。そのちょっとした積み重ねが、子どもの育ちをじわじわ支えていきます。
この記事が「今日1冊、開いてみようかな」と思うきっかけになれば嬉しいです。
参考文献・出典
- 東北大学「絵本の読み聞かせが子どもの発達全般に好影響を与えることを解明」(2026年・環境省エコチル調査)
- 東京大学CEDEP×ポプラ社「絵本の読み聞かせの量と質が幼児のかな文字読み能力および情動理解能力と関連する」(2024年)


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